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27.星

  • happy-smile30
  • 2011年6月15日
  • 読了時間: 2分

星の記憶      

眠れないのかい、少年。 …砂漠の夜は冷える。 どうだね、少しだけ私の話に付き合ってはいかないかい…? …こんな星空を、ずっと見たいと思っていた。 見ろ、あんなに小さく輝く星までここでははっきり光って見える。 宇宙は遥か遠くのはずなのに、手に届く程近くに感じるから不思議だな… …寒いかい?テント、戻るか? はは…じゃあもっと温かくしないとな。ほら、かけて。手も温めてやろうな。 …どうだ?温かいだろ。 どうして人は温かいか…君は考えた事あるかい? それはな、私たちは皆星の欠片だからさ。 遠い遠い昔、恒星として燃えていた、その名残なんだよ。 そして命が燃え尽きた時、私たちはまた空に帰る。 小さな欠片はゆったり宇宙を漂って、そのうち集まりひとつの星になるのさ。 そうして生まれた星は、今度は何億光年という長い時間を生きる。 自分の愛した人の未来を見守り続けるためにな… …私の愛した人も、そこにいる。 私も…時期に星になる。 まだまだ無限の未来がある君には想像しにくい話かもしれんがな。 ん?どうした。温まったら眠くなったか? 私はもう少しだけ星を見ている。 君はテントに戻って、ゆっくりと休みなさい。 あぁ、そいつは持っていっていい。私なら大丈夫だ、ありがとう。 おやすみ。良い夢を……

 
 
 

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