2018/12/09

おばあちゃんの部屋には
おばあちゃんのカレンダーがあった。

絵を描くのが好きなわたしに
おばあちゃんはいつも、役目を終えた月のカレンダーを破いてくれた。

2018/10/19

やぁ少年、先程わたしのポケットから
財布をすったね。

2018/10/08

あちゃ、ガムテープなくなっちゃった。
しょうがない、一時休戦。休憩といたしましょ。コーヒーでも入れようか。
やっぱり湯沸しポットをしまうのは最後ね。

2018/09/23

こんな夢を見た。
殺風景な月の砂漠で、うさぎが一人、穴を掘っていた。

2018/06/03

おや、かもめくん
そんなところで何をじっと見つめているんだい？
そんなに見つめたって、エサなんてやりゃあしないよ。
かといって、どっかの誰かさんみたいに撃ち落としもしないがね。

2018/05/09

今日は、誘ってくれてありがとうございました。
おいしいご飯に、おいしいお酒…

…励まされました。
本当は、分かってて誘ってくださったんですよね。
なのに、何も聞かないでいてくれて…　本当に、ありがとうございます。

2018/03/17

<刀と刀がぶつかり合いキーンと響く>

おぅおぅ、いきなり血気盛んだねぇ3番さん

おーっと

「この戦いに勝った者に王の権利を与えよう」
なーんて言葉、こりゃ、あんた
本気で信じてる口だね…！

2017/02/04

｢おしまい｣なんて誰が決めたの？

全ての終わりははじまりなのよ。

2016/09/21

あぁ、いつぞやかの。どうもお久しぶりです。
ずいぶん遠くまでいったつもりだったのに
一周まわって、またあなたのところに戻ってきてしまったようですね。

2016/07/06

そんなに嫌なら殺していけよ

2016/03/10

もう行かなくちゃいけないよ

でも、もう少しだけ遊んでいたいんだ

2015/11/11

またタバコ？　止めなよ、喉に良くないよ。

なに？屋上で描いてちゃ悪い？
あの部屋、なんか窮屈な感じがして。


ねぇ、あんたさ 生きてる絵 って何だと思う？

2015/11/01

キャラメルをひとつ、口の中に放り込んで
最近図書館で借りた本をぱらぱらと読み返す。

並べられた きらきらした言葉たち。
素敵だな、と思うと同時に

わたしの中の きらきら は、
もうどこか遠くの知らない町に置いてきてしまったような気がした。

2015/09/17

アダムとイヴがお互いを愛し合うようにと
恋の矢を打とうとしたエロス。
しかし誤ってその矢で自らを傷つけてしまい、イヴに恋をしてしまう。
イヴを惑わした蛇が、実はエロスが姿を変えたものだったとしたら…
 

2015/08/17

どうして、どうして涙、止まらないんだろう。

わたし、大切な何かを忘れているんだ。
どうして あの子は てぶくろをしてたのかな。
マフラーに顔をうずめて、必死に隠そうとしたのは 何だったのかな。

2015/07/08

…狩るな？
はははは…　突然来て何を言い出すかと思いきや。
一体誰の口利きだ？こんなくだらねぇことに、いくらつぎ込んだ？え？

2015/06/01

懐かしいにおいがする。

深く息を吸い込んで その透き通った青色で肺を満たした。
はきだす息は泡となって ぽこぽこと、空高くのぼっていく。

2015/04/26

おはなししましょう。聞いてくださる？

わたしの中には一人の少女が住んでいる。
いつまでも年をとらない、空想好きの少女だ。

2015/04/02

よいこらしょっと…
ん？これ？　へへ、足湯でもどうかと思いましてね。
ちょっとおもしろいでしょ？

2015/03/08

立ち入り禁止看板。
あと一歩の距離を
侵すのが、侵されるのが怖くて

2015/01/31

…そんな物騒なものを向けるのはよしなさいな。
私を殺したところで、何の得にもなりやしないよ。

2014/12/13

ほぉら、見てごらん
こうやって落ち葉を袋に集めて
お日様の光を通して揺らしたら とても綺麗だろう

2014/11/27

…それにしても、いつからこんな噂になってしまったもんかね。
これじゃあ、昼寝もろくにできやしない。

2014/10/10

「夜をまとう少年の話を知っている？」

2014/07/22

蝉時雨。
彼らにとって 一度の夏は
長いのだろうか 短いのだろうか。

2014/05/11

20歳を越えたいい娘がって
自分でも思うけれど。

2014/02/25

それはまるで
月と太陽がくるりとまわる
明日行きの寝台列車に乗るための
バスみたいなものなのだ

2014/01/11

私と一緒に来たい？はは、冗談はやめてくれよ。

自分勝手で、傲慢で
生きるのに不自由を感じれば
いくらでも名前を変えて生きているような人間だよ、私は。

2013/11/17

おーい…おーい…

あぁ、良かった。気がついた。
なかなか目覚まさないから心配したちゃった。
大丈夫？あの崖から足滑らしたんでしょ？

2013/11/17

あぁ、この紅葉の写真、覚えてますか？
この辺りの撮影、一緒に行きましたもんね。

2013/09/06

窓から見た空は　それはそれは青くて
静かで平和な街並みが
ぽかんとたたずんでるように見える。

窓のこちらにいる僕とは　まるで無縁のとこみたいで
なんだかおかしくて、悲しい。

2013/07/20

息ができないような気がするんだ

2013/05/17

ようこそアナザーワールドへ！

2013/04/14

今日は誘ってくれてありがとうございました。
おいしいご飯に、おいしいお酒。
それに…改めてみんなすごくいい人だなって思った。

…ちょっとだけ寄り道してもいいですか？

2013/02/17

やあ、君は…いつもそこで腰掛けてあちら側を見ているね。
いったいいつから、そこに腰掛けているんだい？

2012/11/23

いらっしゃいませ。

…ここが何のお店かって？
さぁ…実は僕もよく分かっていないんです。店主は長らく留守でして。
僕はまぁ、その間のお店番ってとこです。

2012/09/02

「ねぇ、覚えてる？卒業文集、自分がなんて書いたのか」

2012/08/17

本物の空は驚くほど青くて
僕はおもわず涙が出そうになった。
驚いた…　人の体に害を及ぼすぐらいだ、

地上はもっと酷い世界なのだと想像してたけれど
なんて、なんて　…綺麗なんだろう。

2012/06/10

都会の交差点。
行きかう人々の足音が雨に溶けて 本物よりもどしゃぶりみたいだ。

2012/04/21

そう、それであなたは亡くなったお祖母様の日記を辿って旅を…
よくこのしがない帽子屋を見つけてくださいましたね。感謝します。
どうぞかけてお待ちください。すぐにお調べしましょう。

2012/03/11

環状線をぐるりと回り
再び止まる"今日"という駅

2012/02/04

お前、ずっと待っていたのか。この雪の中…
待つのは得意って…街では死の病がはやっているのだろう？
私を待っていたせいで死んだら承知しないぞ。

2011/12/18

まだ夢だけを真っ直ぐに追いかけていられた頃
俺たちはグライダーに憧れた。

2011/12/18

…いい風が吹いてる。
ちょっと寒いね。ごめんね、あたしのわがままにつき合わせて…
冬の風はより遠くまで運んでくれる…なんて前に聞いたのを思い出して。

2011/10/23

過ごした時間は、ほんの一瞬。
それでも、僕の中に強く生き続けている女の子がいる。
スケッチブックに刻まれた横顔は、大人になった今でも、僕の特別な一枚。

2011/08/31

　一人がいいと偽って 本当は全部が怖かった

2011/08/03

お嬢さん、お嬢さん
貴方ですよ。首つきのお嬢さん

2011/07/24

今日は驚いちゃった。突然来るんだもん。
どーせ二人に様子見て来いって言われたんでしょ。
うちの親も相変わらずなんだから…

2011/07/06

あっついねー！
よ！頑張ってるか？気晴らしにでも出かけない？

2011/06/16

眠れないのかい、少年。
…砂漠の夜は冷える。
どうだね、少しだけ私の話に付き合ってはいかないかい…？

2011/06/16

わぁ…はっは…すげぇや！お前運いいよ！
こんなに流れるのはなかなか見れないぞ…
寝転んで見るとまるで降ってくるみたいだ……うん、すごい。

2011/05/17

　漆黒の闇に包まれて　提灯明かりが呼吸している

　雑踏の波にのみこまれ　 なんだか"ひとり"のようだった

2011/04/26

おや、もうお帰りですか？そろそろ後半の幕が開きますよ。
せっかく私が直接招待状を差し上げましたのに…

2011/04/21

待って！そのまま、聞いて…

わたしはまだまだ未熟で 自分の夢だってぼんやりとしか見えなくて

走っても走っても あなたの隣には一生追いつけないかもしれない。

2011/04/09

いくつの頃からだろうか。
じぃちゃんの膝の上が恥ずかしくなったのは。

2011/04/01

なんだ、お前も花見か

あぁ、俺ぁ酒はいい
頭痛くなるだけでちっとも酔えやしねぇ

2011/03/20

遠くからでも あなたの手を握り
抱きしめる事ができたなら どんなにいいだろう。

2011/02/27

誰だ！お前…、まさかこの門の外から来たのか…!?

2011/02/21

初めて進路希望の紙を受け取り
まだまだ先の事だと
適当に書いて出したあの日。

斜め前の席の君が それに何て書いたのか
妙に気になった自分がいた。

2011/01/30

拝啓 未来の素敵な絵描き様

この度は丁寧なお手紙をありがとう。
とても懐かしい思いで読ませていただきました。

2011/01/30

<ピンポーン…ピンポーン…>

すみませんー

ちょっと今出れないんでベランダの方回ってもらえますー？

2011/01/21

それは、小さな駅の小さなおはなし。

2011/01/09

あ、すみません。起こしちゃいました？
もうすぐ夜が明けるから、朝を知らせる鐘の時間なんです。

2010/12/30

あれ、久しぶり
どうした？こんな時間に… あぁ、塾帰りか…。

2010/12/19

この小さな箱の中には 世界と繋がる海がある

2010/12/14

　寒いねって話すたび
　白い吐息がふわふわけむる

2010/12/05

あぁ、お越しくださったんですね！ありがとうございます。
まさかこの歳で個展が開けるなんて、光栄ですよ。
本当 皆さんのお陰です。あ、どうぞ、ご案内します。

2010/11/25

自分の命が惜しいなら、その銃は置いていった方がいい。
殺す道具を堂々と持ち歩いてちゃ
どっから襲われても文句は言えねぇぞ。

2010/11/19

ねぇ、お母さん？久しぶり。…すごく、久しぶりだね。

この部屋はあの時のまま。
薄桃色の絨毯と、たくさんのぬいぐるみ
そして、誕生日に買ってもらった小さなピアノ。

2010/11/14

早朝４時。
街はまだ闇に包まれ眠っている時間。
顔を突き刺す寒さが冬の訪れを知らせる。

2010/11/07

涙はどうしてしょっぱいの？
それはきっと、私が昔海だった頃の記憶。

2010/11/01

いらっしゃいませ。初めてのお客さん…ですね。

2010/11/01 

いらっしゃい。初めてのお客さんかな…？

2010/10/27

好き。好きだよ。大好き…

2010/10/23

どうして君は笑っているの？――― 笑いたいからに決まってる。
いつまで演技を続けるの？ ――― …うるさい。君には関係ない。

2010/10/08

「今すぐ死にたい」とか「永遠に死にたくない」とか
そんなのみんな同じに聞こえる。

2010/09/28

僕がまだ小さな青虫だったころ
優しい緑色の隙間からのぞく
綺麗な空色に恋をした。

2010/09/25

…へえ、驚いたな。
心臓部が生きてるやつがまだいたとは。来いよ、歓迎してやる。

2010/09/24

ねぇちょっと、そこのあなた。
あなたは、自分が誰だか知っていますか？