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33.翼

  • happy-smile30
  • 2011年12月17日
  • 読了時間: 2分

夢色グライダー(助走編)

…いい風が吹いてる。 ちょっと寒いね。ごめんね、あたしのわがままにつき合わせて… 冬の風はより遠くまで運んでくれる…なんて前に聞いたのを思い出して。 ねぇ、あたし今、どんな顔してる? 立ち止まってた数ヶ月間 あたしはずっと前の気持ちを思い出そうとした。 ただただ楽しかったあの日の気持ち、何も考えなくても飛べた頃の気持ち… でもね、駄目だった。 あたしはもうそれだけの道を歩いてきてしまって、 歩き出す前のあたしにはどうあがいても戻れなかったんだ。 悩みや迷いはいくら捨てても捨てきれない。 それならどうすればいいんだろうって思ったとき、 ふと、一緒に飛べるのかなって、自分に聞いてみた。 あたしからの答えはまだないけど、 前より少しだけ軽くなった感じ。不思議だよね。ない方が軽いに決まってるのにね。 グライダーって人の生き方に似てる。 飛び立つために自分の足で山を登って、いざ飛び立っても風の力や上昇気流に助けられて それでやっと遠くまで行けるし、綺麗な景色も見れるんだよね。 先が見えない分怖いってとこもあるけど。 …そろそろ行くね。 不時着したら迎えに来て。連絡するから。 (走り出して、地面を蹴ってグライダーが風に乗る) 行ってきます。

 
 
 

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