top of page
検索

37.ソファーで映画

  • happy-smile30
  • 2012年6月10日
  • 読了時間: 1分

雨降り交差点

都会の交差点。 行きかう人々の足音が雨に溶けて 本物よりもどしゃぶりみたいだ。 あぁ、今過ぎてった透明傘の二人はあの日の私たち。 いつも駅まで迎えに来てくれて その足でレンタルショップによって映画を借りる。 小さなソファーでの、雨の日特別上映会が好きだった。 肩が触れるだけでこんなにも嬉しくて 時々顔を盗み見て、偶然目があったりして その度に もうどうしようもないくらいドキドキした。 同じ場面(トコ)で泣いて、同じトコで笑って 一緒にいるだけでこんなにも幸せって思えた。 あなたの手の熱。胸の鼓動。 こんなにも覚えてるのに…もう、過去の二人なんだね。 都会の交差点。 点滅信号が急かすから、行きかう人々の灰色に私もとける。 このままに雨なりたい。 何も知らない 雨になりたい。

 
 
 

最新記事

すべて表示
39.夢の場所

タイムカプセル 「ねぇ、覚えてる?卒業文集、自分がなんて書いたのか」 "スポーツ選手、スチュワーデス、医者、漫画家、有名人…" 色々に想像して書いた『夢文集』と 未来の自分に宛てた手紙。 クラス分のを詰め込んで、思い出の品も一緒に蓋をして埋めた ...

 
 
 
38.天井

地下都市への通信 本物の空は驚くほど青くて 僕はおもわず涙が出そうになった。 驚いた… 人の体に害を及ぼすぐらいだ、地上はもっと酷い世界なのだと想像してたけれど なんて、なんて …綺麗なんだろう。 ――ジオフロント。高度に発展した地下都市。 ...

 
 
 
bottom of page